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器の大きな大人になるための感謝の力

世の中には、少しのことで言い訳をしたり、誰かの成功を妬んだりして、自分の居場所を狭めてしまう人がいらっしゃいます。 そんな「器の小ささ」に自分自身が苦しんでいるなら、まずはその握りしめた拳をそっと開いてみませんか。 今回は、いにしえの知恵を元に、心豊かな「器の大きい人」に変わるための秘訣をお話しします。

言い訳と嫉妬が、心の器を小さく萎ませる

私たちがついつい言ってしまう「でも」「だって」という言葉。 これらは自分を守っているようでいて、実は心の器をどんどん小さく、硬くしてしまいます。 自分の非を認めず、責任を他人のせいにした瞬間、私たちの成長は止まってしまいます。 また、誰かの成功を見て「なんで自分じゃないんだ」と妬む心は、自分自身の内側を黒い煙で満たし、人生の視界を曇らせます。 私自身も、自分よりうまくやっている同僚を見て心がざわついたことがありましたが、そのとき私は相手を見ているのではなく、自分の「足りなさと劣等感」を見ていただけだったのです。

特は目に見えない香りのように滲み出るもの

仏教では、器の大きい人、すなわち「徳のある人」を、お香の煙に例えて説いています。 姿は見えなくても、その人がいるだけで周囲に良い香りが漂い、皆が安心し、信頼を寄せるような存在です。 徳を積むというのは、特別なことをすることではありません。 誰にも見られていない場所で靴を揃える、ゴミを拾う、困っている人にそっと手を差し伸べる。 こうした「陰徳」の積み重ねが、やがてその人の背中から滲み出る品格となります。 目に見える数字や評価を追いかけるよりも、目に見えない「心の美しさ」を磨く人こそ、最終的に運も人も味方に付けることができるのです。

私の実践。相手の背景を想像する余裕を持つ

私が日々行っている実践は、誰かに失礼な態度を取られたり、ミスをされたりしたとき、反射的に怒る前に「この人は今、どんな状況なのだろう」と想像することです。 もしかしたら、とても辛いことがあったのかもしれない。 心に余裕がないだけなのかもしれない。 そうやって相手の「背景」を思うだけで、怒りは自然と慈しみに変わり、私の心は穏やかさを保てます。 また、毎晩「今日、誰を笑顔にできたか」を自分に問いかけます。 大きなことでなくていい、挨拶一つ、感謝の一言でいいのです。 人を満たせば、不思議と自分も満たされていきます。 感謝を忘れず、自分から優しさを差し出すことが、器を広げる最高の方法だと確信しています。

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