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心の重荷を下ろして自分を見つめる知恵

毎日の情報の多さに、心が疲れていませんか。私もかつて、知識を詰め込むことこそが幸せへの近道だと信じていました。今日は、詰め込むことをやめて「自分を取り戻す」ための私の実践をお話しします。

他人の考えで頭をいっぱいにしない

どれだけ多くの本や情報を集めても、それを自分で整理し、理解できていなければ、意味をなさないことがあります。本を読むことは大切だと言われますが、実は読書とは他人にものを考えてもらうことでもあります。一日中多読に明け暮れていると、次第に自分で考える力が失われていくという恐ろしい側面があるのです。

読書とは、著者の思想を自分の精神にハンコのように押し付ける行為に近いものです。これに対し、自分の頭で考えるという活動は、誰にも邪魔されない自由な心の動きです。いつも同じようなニュースばかり見ていると、知らず知らずのうちに他人の思想が自分の考えに置き換わってしまうことがあります。私は、まずは情報を遮断し、自分自身の心の声を聞く時間を一日のうちに設けるようにしています。

自分の心の泉を枯らさないために

多読は精神から弾力性を奪うことがあります。重すぎる圧力をかけ続けるとバネが弾力を失うように、他人の考えばかりを取り込んでいると、自分独自の思想が育たなくなるのです。本を読むことが目的になり、自分自身のいきいきとした思想を追い出してしまうのは、自身の精神に対する反逆と言えるかもしれません。

幸せを引き寄せるためには、自分の内側にある思考の泉を大切に育てる必要があります。私は、何かを知る前に、まず自分の中で仮説を立て、しっかりと考え抜くことを大切にしています。自分の思想という基本骨格を持って世界を見つめれば、知識に埋もれることなく、物事の本質を掴めるようになります。

一冊を深く味わう贅沢な時間

世の中には読むに値しない悪書が雑草のように生い茂っています。こうした情報は私たちの金銭や時間、注意力を奪い取る存在です。幸せを実践するためには、まずは「読まずに済む技術」を身につけることが大切です。多くの人が群がるような流行りものに軽々しく手を出さず、時代を超えて読み継がれてきた良書を選ぶ目を持ちたいものです。

良書とは一度読んだだけで終わりにするものではありません。私は重要な書物は続けて二度読むようにしています。一度目では気づかなかった文章のつながりが理解でき、二度目にはまた違った気分で受け止めることができるからです。自分自身の目的や興味を明確にし、本当に必要な情報だけを心に取り込むことで、精神的な豊かさが引き寄せられると私は信じています。

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