1. HOME
  2. ブログ
  3. お坊さん日記
  4. 新年に願う幸せの引き寄せ方と永代供養や墓じまいへの私の実践

新年に願う幸せの引き寄せ方と永代供養や墓じまいへの私の実践

新しい年を迎え、清々しい空気が満ちております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。お正月という時期は、古き自分を脱ぎ捨てて新しく生まれ変わる最高の節目となります。竹に節があるように、人生にもこうした区切りを設けることで、私たちは力強く成長していくことができます。今回は、私が日々実践している幸せの引き寄せ方について、お話ししたいと思います。

新しい一歩を踏み出すお正月の節目と玄関が教える覚悟

私たちが毎日何気なく出入りしている玄関という言葉は、もともと仏教の言葉で、玄なる関門を略したものです。玄とは奥深い真理を指し、関とはそこを通ろうとする者の覚悟を試す関門を意味します。かつての修行道場において、玄関は単なる入り口ではなく、これまでの自分を捨てて新しい世界へ進む準備ができているかを厳しく問われる場所でした。

人生をより良く変えていくために必要なのは、単なる願望ではなく、具体的な決断です。私はいつも、迷った時には自分の死から逆算して考えるようにしています。もし明日、自分の命が尽きるとしたら、今何を優先すべきか。その問いを真摯に受け止めることで、人生における本当に大切なものが見えてきます。この決断こそが、新しい年の門をくぐるための力となります。

墓じまいを通じて執着を手放し今を明るく生きる知恵

私たちが幸せを感じられなくなる大きな原因の一つに、執着があります。あまりに多くの物や将来への不安に囲まれていると、それだけで多大なエネルギーを奪われてしまいます。特にお墓の維持管理といった悩みは、知らず知らずのうちに心身を消耗させる重荷となります。

私は、お墓の悩みを持つ方には、一度その執着を手放してみることを提案しています。最近よく耳にする墓じまいも、決してご先祖様を軽んじる行為ではありません。形に縛られて苦しむよりも、物理的な荷物を整理し、心の中に余白を作ることの方が大切です。墓じまいという選択を通じて、自分を縛っているこうあるべきという思い込みを捨てる。身の回りと心をシンプルに整えることで、新しい年を歩むための新たなエネルギーが内側から湧き上がってくるのです。

永代供養で結ぶご先祖様への感謝と自立した幸せの形

私たちの命は、ご先祖様が途切れることなく繋いでくれた奇跡の結果です。この命の背景にある膨大なご縁に思いを馳せ、感謝を捧げることから幸せは始まります。後継者の心配があるならば、お寺に供養を託す永代供養も一つの大きな知恵です。永代供養を選ぶことで、次の世代に負担を残すことなく、感謝の心だけを純粋に持ち続けることができます。

仏教では、自らを拠り所とする自灯明の生き方を大切にします。幸せは外から降ってくるものではなく、自らの手で作り出すものです。私が実践しているのは、自分から先に与えるという行為です。誰かを喜ばせたり、助けたりすること。それはお布施と同じ修行です。見返りを期待せず、自分の喜びのために誰かに何かを差し出すとき、私たちの心には良質な喜びが灯ります。

永代供養や墓じまいという形で将来の不安を整理し、自立した心で今ここにある役割を全うする。その充実した毎日の積み重ねが、自然と素晴らしい未来を形作っていきます。皆様が自分らしい灯火を輝かせ、穏やかな一年を過ごされますよう、心よりお祈りしております。

関連記事

最近の記事

お問い合わせ

問い合わせボタン

お問い合わせ