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新年のスタートと心の整理:古い自分を脱ぎ捨てる

お正月という人生の「節目」

正月は、私たちが古き自分を脱ぎ捨てて、新しく生まれ変わるための最高の「節目」となります。竹に節があるように、人生にもこうした区切りを設けることで、私たちは折れることなく力強く成長していくことができるのです。仏教の根本的な教えである「諸行無常」が示す通り、私たちの命は時時刻刻とその姿を変え、一瞬たりとも同じ状態にとどまることはありません。肌の細胞が28日で入れ替わり、骨の細胞すら数年で新しくなるように、肉体も心も常に変化し続けています。過ぎ去った時間は取り戻せませんが、それは裏を返せば、過去の自分に縛られず、新しい自分を生きる可能性が常に開かれているということです。この新年のスタートを「リスタート」の機会と捉え、一度死んで新しく生まれ変わるような清々しい決意を持つことが大切です。

執着を手放し、心に「余白」を作る

私たちは放っておくと、現状を維持しようとする「恒常性維持」の働きに引きずられ、古く望ましくない習慣を続けてしまいがちです。仏教では、あまりに多くの物や執着に囲まれていると、それだけで多大なエネルギーを奪われると説きます。特にお墓の維持管理といった将来への不安は、知らず知らずのうちに心身を消耗させる大きな「お荷物」となります。整理とは不要なものを見極めて捨てることであり、整頓とは必要なものを元の位置に戻すことです。将来の不安の種であるお墓の問題を永代供養という形で整理することは、心の中に「余白」を作る作業に他なりません。身の回りと心の荷物をシンプルに整えることで、新しい年を歩むための新たなエネルギーが内側から湧き上がってくるのです。

永代供養という前向きな「決断」

人生をより良く変えていくために必要なのは、単なる「願望」ではなく具体的な「決断」です。自分を縛っている「こうあるべき」という世間の物差しを捨て、自らの責任で進むべき道を決めることが、本当の自由への第一歩となります。永代供養を選択することは、決してご先祖様を軽んじることではなく、自分が今を精一杯生き、次の世代に負担を残さないための慈悲深い選択です。自分自身を頼りとする「自灯明」の精神を持ち、不確かな未来に怯えるエネルギーを今なすべきことに振り向けましょう。清々しい「純真」な心で新年をスタートさせることは、あなた自身の内なる「仏性」を輝かせることにも繋がるのです。

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