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小さなことから、私を変える~習慣が拓く心の自由~

「このままでいけない」と感じながらも、なかなか一歩を踏み出せない。そんな心の葛藤は、多くの人が抱える悩みではないでしょうか。私もまた、修行の道で、そして日々の暮らしの中で、幾度となくその思いと向き合ってきました。本日は、その壁を乗り越えるための智慧についてお話しいたします。

習慣がもたらす変化の力

「変わりたい」と強く願うことは素晴らしいことです。しかし、人は「本気でなければ変われない」と言われるように、ただ願うだけでは何も始まりません。そこで大切なのが、「習慣」の力です。大きな目標を掲げ、一気に全てを変えようとするのではなく、まずは日々の小さな習慣を見直すことから始めてみましょう。
例えば、朝早く起きるという習慣一つで、一日の始まりが大きく変わることがあります。修行時代、私は早朝の読経や清掃を通じて、この習慣の重要性を体得しました。たとえ最初のうちは辛く感じても、それを継続することで、やがて心身がそれに順応し、自然と集中力が高まっていくのを感じるでしょう。
お墓じまいや永代供養の検討も、大きな決断に思えるかもしれません。しかし、それは「先祖供養のあり方を変える」という大きな目標に向けた、小さな一歩の積み重ねと捉えることができます。まずは情報収集から始める、家族と話し合う時間を持つ、お寺に相談してみる。そうした一つ一つの行動が、やがて大きな変化へと繋がっていくのです。私たちは、皆様が安心して新しい供養の形を選べるよう、常に寄り添い、サポートさせていただきます。

依存を手放し、心の自立へ

現代社会は、私たちを様々なものに依存させやすくできています。スマートフォンの画面や、他人からの評価、あるいは過去の成功体験など、私たちは知らず知らずのうちに、本来の自分を見失ってしまうことがあります。心の中に「もっと欲しい」「認められたい」という欲求が膨らみすぎると、それが苦しみの原因となることも少なくありません。
大切なのは、そうした依存に気づき、そこから「離れる」勇気を持つことです。「オリ」という仏教の教えは、執着を手放し、心の自由を得ることを説いています。SNSから一時的に離れて自分と向き合うこと、あるいは、自分の行動が本当に自分の意志に基づいているか問い直すこと。これらは、心の自立に向けた大切な実践です。
先祖供養の形においても、従来の檀家制度に依存しすぎることなく、ご自身の家族にとって最適な形を見つけることが、心の自立へと繋がります。昌楽寺が檀家制度を設けていないのは、皆様が自由に、そして主体的に供養の形を選んでいただくためです。永代供養という選択肢も、家族の未来を考え、自ら決断する自立した心が生み出すものです。

失敗を恐れず、一歩踏み出す勇気

人は誰しも、失敗を恐れる気持ちを抱えています。しかし、人生において「取り返しのつかない失敗」など存在しないと、私は考えています。大切なのは、失敗から学び、次の一歩を踏み出す勇気です。私自身も、修行や事業を通じて多くの失敗を経験してきました。しかし、その一つ一つが、私を成長させてくれる糧となりました。

新しいことに挑戦する時、私たちは不安を感じるものです。特に、今まで経験のないこと、例えば「墓じまい」のような大きな決断には、少なからず不安が伴うでしょう。しかし、その不安は「準備」によって軽減することができます。情報を集め、専門家に相談し、具体的な計画を立てることで、漠然とした恐怖は、行動へと変わるでしょう。

私ども昌楽寺は、皆様の「変わりたい」という思いを応援しています。住職による毎日の読経供養、専門スタッフによる丁寧な管理体制は、皆様が新しい一歩を踏み出す上での安心材料となるでしょう。宗派や国籍を問わず、どんな方でも安心して利用できる永代供養は、皆様の人生における新たな選択肢となるはずです。小さな一歩から、より豊かな人生を築いていきましょう。

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