信頼される人、私の目指す姿~ご縁を紡ぐ寺の歩み~
毎日の読経を終え、静かに本堂を見渡すとき、私の心にはいつも一つの問いが浮かびます。人とのご縁を大切にし、皆様に安心して永代供養をお任せいただくにはどうすればよいのか。この場所が、皆様にとって心の拠り所となるよう、私が日々目指す姿についてお話ししたいと思います。
信頼とは、日々の約束を守り続けること
お寺という場に身を置く私にとって、皆様からの信頼は何よりも大切なものです。では、信頼とは一体どのようにして育まれるのでしょうか。それは、決して特別な行いだけではありません。日々の小さな約束を誠実に守り続けること。当たり前だと思われることこそが、揺るぎない信頼の礎となると、私は考えています。
かつて、修行時代に先輩から教わった言葉があります。「自らを決めたら、不器用であっても自己流に走るな。まずはその世界で尊敬できる人を見つけ、その人の真似をすることから始めよ」。この教えは、お寺の運営においても同じです。皆様の永代供養という大切なご要望にお応えするために、私ども昌楽寺は、これまで培われてきた伝統を重んじつつも、新しい時代に寄り添う努力を惜しみません。日々の読経供養を欠かさず行い、皆様が安心してお墓じまいをご検討いただけるよう、一つ一つのご相談に丁寧に向き合うこと。それこそが、私たちが目指す信頼の形です。
誰かのために何かをするとき、その行動が一時的なものではなく、常にそこに心を込め続けることの重要性を、私は日々の生活の中で痛感しています。皆様が「ここに任せてよかった」と心から感じてくださることが、私たちの何よりの喜びなのです。
永代供養が紡ぐ、新しいご縁の形
現代において、先祖供養のあり方は多様化しています。少子高齢化や核家族化が進む中で、お墓の管理に悩みを抱える方も少なくありません。「墓じまい」という言葉が一般的に使われるようになったのも、時代の変化を映し出していると言えるでしょう。そのような中で、「永代供養」は、これからの時代に合わせた新しい供養の形として注目されています。
私たち昌楽寺では、宗教や宗派、さらには国籍を問わず、どなた様にも永代供養をご利用いただけます。これは、どのような背景をお持ちの方でも、この場所で安心して故人を供養できる開かれたお寺でありたいという、私たちの強い願いが込められています。
お寺は、かつては檀家制度によって支えられてきましたが、現代ではその形も変化しつつあります。私どもでは、檀家制度を設けておりません。これにより、皆様が抱えるお寺とのお付き合いに対する不安を軽減し、純粋に故人を偲び、供養することに集中していただける環境を整えています。新しいご縁の形を紡ぎながら、この場所が皆様にとって心の拠り所となるよう、私たちは常に心を尽くしてまいります。
地域と歩む、昌楽寺の未来
お寺は、その地域と共に生きる存在です。昌楽寺もまた、姫路の地に根ざし、地域の皆様と共に歩んでいくことを目指しています。永代供養という形でご縁をいただく皆様はもちろん、地域の方々にとっても、このお寺が心の安らぎの場となるよう、様々な取り組みを行っていきたいと考えています。
お寺の管理や清掃には、専門のスタッフが日々心を込めてあたっています。これにより、皆様には常に清潔で、心安らぐ環境でお参りいただけます。また、住職による毎日の読経供養は、故人様への供養が途切れることなく続くことをお約束するものです。
私は、お寺が単なる供養の場に留まらず、人々が心の豊かさを育み、互いに支え合うコミュニティの拠点となることを願っています。皆様の悩みや苦しみに寄り添い、共に解決策を探し、そして何よりも「ありがとう」の気持ちを分かち合える場所。それが、私が目指す昌楽寺の未来の姿です。この姫路の地で、皆様と共に、温かいご縁を紡ぎ続けてまいりたいと願っております。