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言葉が紡ぐ幸運

先日、何気なく口にした言葉が、その後の出来事に影響を与えていることに気づきました。私たちの使う言葉には、不思議な力「言霊」が宿っていると言われます。この言葉の力を意識することで、どのように運気を高め、人生をより良く導けるのでしょうか。

言葉が持つ「気」の力

「運気」とは、「運ぶ気」と書きます。つまり、私たちが日々の生活の中で発する言葉、抱く思い、そして行動の一つ一つが、目には見えないけれど確かな「気」を運び、私たちの運命を形作っていくのです。私たちが使う言葉には、その人の心、そして魂の状態が如実に表れます。例えば、日本の偉大な研究者が行った水の実験でも、美しい言葉をかけると水の結晶が美しくなり、反対に汚い言葉をかけると結晶が崩れてしまうという結果が出ています。私たちの体はほとんどが水分でできていますから、発する言葉が自分自身の心身に大きな影響を与えるのは当然のことと言えるでしょう。

「お金がない」と頻繁に口にすると、本当に「お金がない」状態を引き寄せてしまうことがあります。なぜなら、「お金がない」という言葉は、お金というエネルギーを遠ざける力を持ってしまうからです。それよりも、「ありがとう」という感謝の言葉を意識して使うことで、自分自身の心に良いエネルギーが満ち、周りにも良い影響を与え、幸運を引き寄せることができるでしょう。電話での会話でも、ついつい「すみません」と言いがちですが、意識して「ありがとうございます」に置き換えてみるだけで、自分自身と相手の「気」の巡りが変わってくるはずです。言葉には、それだけの力「言霊」が宿っているのです。

意識と行動が運気を動かす

言葉の力は、行動と結びつくことで、さらにその力を発揮します。いくら良い言葉を口にしていても、それを行動に移さなければ、運気はなかなか動きません。運気を高める「開運」とは、「運を動かす」こと。つまり、自分自身の「行動」こそが、運気を動かす最大の力なのです。

私たちは時に、新しいことに挑戦する際、「自分には無理だろう」「失敗したらどうしよう」といった「恐れ」や「妄想」に囚われ、行動をためらってしまうことがあります。しかし、現状維持を選び、せっかく目の前に訪れたチャンスを逃してしまうことは、非常にもったいないことです。例えば、今の自分のレベルでは難しいと感じるような目標であっても、一つ上のレベルの自分を想像し、「やってみよう」「挑戦してみよう」と勇気を持って一歩踏み出すことが大切です。たとえそれが小さな行動であったとしても、まずは「気分転換」を図り、ネガティブな考えから離れてみる。そうすることで、新たな気づきや、問題を乗り越えるための知恵が得られることもあります。私たちの意識と行動が連動することで、運気はより良い方向へと動き出すでしょう。

永代供養で未来へ繋ぐ「言霊」

ご先祖様の供養は、単なる過去の慣習ではなく、未来へ繋がる「言霊」の行いでもあります。伝統的なお墓の管理や「墓じまい」について悩みを抱える方もいらっしゃいますが、これは、ご先祖様への想いをどう受け継いでいくかという大切な問いかけでもあります。このような時、ご自身の心の負担を軽減し、ご先祖様への感謝の気持ちを永続的に伝えるために、「永代供養」という選択肢を考えることができます。

当昌楽寺の「永代供養」は、ご家族に代わって住職が毎日心を込めて読経供養を行います。この読経供養は、仏の智慧を言葉に乗せてお伝えする、まさに「言霊」の力に満ちた行いです。お経の声は、ご先祖様への供養の心を伝え、お一人おひとりの魂に安らぎをもたらします。これにより、物理的なお墓の管理から解放され、ご自身の人生を豊かに生きることに集中できます。檀家制度もございませんので、供養の形に縛られることなく、ご自身の「言霊」によってご先祖様との絆を深めることができます。

永代供養は、ご先祖様が安らかに眠れる場所を永続的に提供するだけでなく、私たちの子孫が安心して生きるための心の拠り所ともなります。それは、感謝と供養の「言霊」を未来へと繋ぎ、私たち自身の運気をも高めていく、尊い行いなのです。

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