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正しさを手放す。涙が出るほど人生を楽にする方法

「自分は正しいはずなのに、なぜ報われないのか」と、正論という名の鎧をまとい、重たい足取りで生きている方がいらっしゃいます。 正しいことは確かに大切ですが、それに執着しすぎると、心は次第に硬く、窮屈になってしまいます。 今回は、肩の力を抜いて、しなやかに生きるための「許し」の知恵をお話しします。

正義という名の鎖。自分を苦しめるはずだの正体

私たちは日々、「こうあるべきだ」「普通はこうするはずだ」というマイルールに縛られています。 この「正しさ」へのこだわりが強いほど、他人の間違いが許せなくなり、自分自身の不完全さにも腹が立ちます。 正しさに囚われる者は他者を裁き、自らを苦しめると教えられています。 実は、正しさを振りかざす心の奥には、「認められたい」「間違えて傷つきたくない」という強い不安が隠れています。 私自身、若い頃は自分の正義を押し通そうとして何度も周囲とぶつかり、結局は孤独になってしまいました。 正しさは、時として自分を閉じ込める牢獄になってしまうのです。

許すとは、相手を解放することではなく、自分を自由にする行為

「あの人を許せない」と思っているとき、私たちの心は過去の嫌な出来事と鎖で繋がれたままです。 相手を憎み続けている間、あなたの心はその相手に支配され、貴重な人生の時間を奪われています。 いにしえの教えによれば、許しとは相手の行為を肯定することではありません。 「もうこの出来事に自分の心を使わない」と決め、自分を苦しみの鎖から解き放つことです。 私たちが誰かを許せたとき、一番救われるのは、実は自分自身なのです。 怒りのエネルギーを手放した後に訪れる静寂は、何物にも代えがたい安らぎを与えてくれます。

私の実践。心のなかでまあいいかを呟く

私が心がけている実践は、思い通りにいかないことが起きたとき、すぐに「まあいいか」と口に出してみることです。 バスが遅れたとき、誰かに失礼な態度を取られたとき、失敗したとき。 この魔法の一言を唱えると、握りしめていた「正しさ」がふっと緩み、呼吸が楽になります。 また、夜寝る前には「自分も人も、みんな不完全な仏の子なんだな」と静かに思いを巡らせます。 完璧を目指さず、七割できれば十分だと自分に許可を出すことで、心に驚くほど余白が生まれます。 人生を深刻に捉えすぎず、少しふざけるくらいの柔らかさで歩くことが、実は一番正しい道なのだと実感しています。

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