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「今、ここ」を生きるための決断:未来からの逆算

「死」を見据えて「今」を設計する

より良い未来を築くためには、自分の人生を「死」から逆算して考えることが非常に有効です。私たちは誰もが「いつか死ぬ」という契約をしてこの世に生まれてきましたが、普段はその現実を忘れ、永遠に時間が続くかのように錯覚しています。正月という節目に、もし明日自分の命が尽きるとしたら、自分は何を優先すべきかを自問してみてください。この問いを真摯に受け止めることで、人生における本当に大切な優先順位が明らかになります。お墓や供養の問題を先送りにせず、今できる最善の選択を行うことは、後悔のない人生を送るための不可欠なプロセスなのです。

現実の足元を照らす「看脚下」

禅の言葉に「看脚下(かんきゃっか)」があります。これは、遠くの理想ばかりを追うのではなく、自分の足元、つまり「現実」をよく見よという教えです。私たちは未来への不安や過去への執着に心を奪われ、目の前の事実を正しく認識できないことがよくあります。お墓の悩みも、漠然とした不安として抱え続けるのではなく、現在の自分の経済状況や家族の意向を冷徹に観察することから解決が始まります。今の自分にある資源、時間、能力をどう使うべきか。足元をしっかりと固め、永代供養などの具体的な準備を整えることが、不確かな未来に対する最良の回答となります。

執着を捨てて心に「自由」を取り戻す

永代供養という選択は、将来の重荷を解消し、心の中に大きな「余白」を生み出します。仏教では「無一物中無尽蔵」と言い、何事にもとらわれない心こそが無限の宝を生み出すと教えます。お墓の管理という執着から解放されることで、私たちは今この瞬間に全エネルギーを集中できるようになります。この心に生まれた余裕にこそ、新しい年を明るく歩むための知恵と情熱が宿るのです。自分がなすべき仕事や、愛する人との時間に120%集中すること。その充実した「今」の積み重ねが、結果として「自然(じねん)」に、素晴らしい未来を形作っていくことでしょう。

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