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「貧乏神」を遠ざける心の習慣

皆さんは、普段の生活で「お金がない」という言葉を口にすることがありますか?あるいは、思わず心の中で呟いてしまうことはないでしょうか。私たちの周りには、金運アップのための様々な情報やグッズが溢れていますが、本当に大切なのは、お金そのものに対する私たちの「心持ち」と「習慣」であると、私は常々感じています。

昌楽寺を訪れる方々の中にも、お金の悩みをお持ちの方は少なくありません。お金は、私たちにとって日々の生活を支える大切なものです。しかし、その「お金」というエネルギーが、どのように私たちの元にやってきて、どのように循環していくのか、その本質を理解している人は意外と少ないのかもしれません。

私は、お金は「人」が集まってくる場所に自然と集まってくると考えています。そして、「貧乏神」という言葉がありますが、それは決して目に見えない特定の神様のことだけを指すのではありません。むしろ、私たちの心の習慣や、人との接し方の中にその正体が隠されているように感じています。このブログでは、お金というエネルギーと、それを引き寄せる心の習慣について、「先祖供養」の視点も交えながら、皆さんと共に考えていきたいと思います。

お金と人の「縁」を大切にする

お金は、単なる紙幣や硬貨ではなく、私たちの心を映し出すエネルギーのようなものです。この世で「お金」を使うのは、人間だけですよね。動物は使いません。このことから、お金は「人」と深く結びついている道具だと考えることができます。つまり、お金に恵まれる人は、人との縁を大切にし、人に好かれる生き方をしている人だと私は信じています。

ある商売をされている方が、かつて私に「どうすればもっと儲かりますか」と尋ねてこられました。私は「まず、お客さんを喜ばせることに全力を尽くしなさい。損得勘定ではなく、お客さんが本当に満足してくれたら、その喜びが巡り巡って、必ずあなたの元に良い縁とともにお金も戻ってきますよ」と答えました。数年後、その方は事業を大きく発展させ、「お尚さんの言う通りでした。損得を考えず人との縁を大切にしたら、お金は後からついてきました」と感謝の言葉を述べられました。

「お金がない」と口にするのは、「人との縁はいらない」と言っているのと同じだと私は考えています。お金が集まる場所には、必ず人が集まっています。人を大切にできない人は、一時的に稼いだとしても、結局はお金も人も離れていってしまうものです。私たちの日々の行動や言葉が、お金というエネルギーの循環を良くも悪くも左右します。人とのご縁を大切にし、周りの人が喜んでくれるようなお金の使い方、そして生き方を心がけることが、お金に困らない人生を送るための第一歩となるでしょう。

「ありがとう」の言葉が巡らす豊かさ

私たちの日常生活において、無意識に使っている言葉が、実は私たちの運気、特にお金の運気に大きな影響を与えていることをご存存知でしょうか。日本人は、謙虚な心からか「すみません」という言葉を頻繁に使いがちです。電話の応対でも、街角でのちょっとしたやり取りでも、「すみません、すみません」と口にする場面が多いように感じます。

しかし、もしこの「すみません」を「ありがとうございます」に変えてみたらどうなるでしょう?私はある時、一人の若い僧侶に「これからは、どんな小さなことでも、まずは『ありがとうございます』と口に出すように心がけなさい」と教えました。最初は慣れない様子でしたが、彼は素直に実践していきました。すると、周囲の人々との関係が良好になり、彼の元には思わぬ「縁」が舞い込むようになったのです。

「ありがとう」という言葉は、感謝のエネルギーを放ちます。このエネルギーは、良いものを受け取る準備ができていますよ、という宇宙へのメッセージのようなものです。私たちが「すみません」と口にするたびに、それは何かを謝罪し、へりくだる気持ちを表しているかもしれません。しかし、「ありがとうございます」と口にすることで、私たちは目の前の出来事や人に対する感謝の気持ちを表し、ポジティブなエネルギーを自分にも、そして周りにも広げることができます。この小さな言葉の習慣を変えるだけで、お金も自然と私たちの元に集まってくるようになるでしょう。これは、私たちの日々の心がけが、運気の流れを大きく変えることを示しているのです。

損得を超えた「循環」の法則

「貧乏神」という言葉を聞くと、何か悪いものが取り憑いているようなイメージを持つかもしれません。しかし、私が考える「貧乏神」とは、実は「粗末に扱われている豊かさ」のことではないかと感じています。つまり、富の神様だけを追い求め、貧乏神を粗末にしていると、本当に豊かな人生は手に入らないということです。

例えば、わずか1円のお金であっても、それを大切にできない人は、たとえ大金を手にしたとしても、それを有効に活用することはできません。物を大切にしない人が、やがてより良いものも手にできなくなるのと同じです。私たちは、貧困や苦労、不安といった経験を通して、初めて本当の豊かさや幸せ、そして健康の尊さに気づくことができます。それらは、私たちを成長させるための、大切な学びの機会なのです。

だからこそ、私は「金運グッズ」をたくさん買い集めるよりも、そのお金で誰かを喜ばせること、困っている人に寄付することをお勧めします。お金は「循環」させることで、私たちの元に巡り巡って戻ってきます。この「エコ」の考え方は、仏教で言う「回向(えこう)」にも通じます。自分だけが儲かろうとするのではなく、相手に得をしてもらう、相手に喜んでもらうという「利他」の心を持つことが、結果として自分自身にも大きな福をもたらすのです。この「循環」の法則は、ご先祖様への「先祖供養」にも繋がります。私たちが徳を積むことで、その功徳はご先祖様にも及び、私たちの家系全体に良い流れを生み出すのです。損得を超えた感謝と循環の心こそが、私たちを本当の豊かさへと導き、貧乏神を遠ざける唯一の道なのです。

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