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人生の「節目」を活かし、運気を味方につける智慧

私たちの人生には、季節の移ろいのように、様々な「節目」や「バイオリズム」があります。それに気づかず過ごしてしまうと、運気の波に乗り遅れてしまうことも。このブログでは、仏教の教えと暦から、人生の「節目」を理解し、運気を高める智慧についてお話ししたいと思います。

暦が示す「時」の巡りと心身の波

私たちの生活は、目に見えない様々な自然のサイクル、例えば月の満ち欠けや星の動き、そしてそれに由来する暦の「吉日」や「節目」の影響を受けています。これらのエネルギーは、私たちが意識しているか否かに関わらず、私たちの心身や運気に影響を与えています。

日本の伝統には、「節句」という形で、一年の中に季節の大きな転換点を示す習慣があります。正月、ひなまつり、こどもの日、七夕、そして菊の節句など。これらは単なる行事ではなく、その時期に私たちの心身をリセットし、新たなエネルギーを迎えるための大切な「節目」とされてきました。

また、「土用」の時期も、季節の変わり目として特別な意味を持ちます。この時期は、心身のバランスが崩れやすく、体調を崩しやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは身体が不要なものを排出し、次なる季節への準備を始める「デトックス」の時期でもあります。ちょうど熱を出して風邪を治すように、一時的に体調が優れなくても、それは体が良くなるための過程なのです。私たちの「運気」もまた、良い日と悪い日がある「バイオリズム」を持っており、これらの「節目」を理解することで、より賢明に「時」を過ごすことができます。

「節目」を捉え、「運気」を整える智慧

これらの「節目」や「バイオリズム」を意識的に捉えることは、私たちの「運気」を整え、人生をより良く導くための智慧となります。例えば、一年の始まり(1月~2月)に目標を定め、3月にはそれを実現するための強い信念を抱き、未来への「種」を蒔くことが大切です。

2025年は「乙巳(きのとみ)」の年回りであり、「脱皮」と「柔軟性」がテーマとなります。蛇が古い皮を脱ぎ捨てるように、私たちもまた、これまでの固定観念という「殻」を破り、新しい考え方や行動へと柔軟に変化していくことが求められます。頑なな心は成長を妨げ、せっかくのチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。常に自分の「足りなさ」を認識し、周りの人からの助言を素直に受け入れる姿勢が、この「脱皮」を成功させる鍵となります。

「土用」の時期には、体調管理に特に気を配り、身体を動かすことや、心の状態を整えることを意識しましょう。これは、心身に溜まった「邪気」を払い、エネルギーのバランスを回復させる大切な期間です。また、住まいの環境を整えることも「運気」に影響を与えます。特にトイレなど、「不浄」とされがちな場所を常に清潔に保つことは、心身を清め、「運気」を循環させることに繋がります。これは、住む人の「生き方」が「運気」を左右するという考え方にも通じます。

「節目」を活かし、永代供養へと繋ぐ「安心」

人生の「節目」を意識し、それに合わせて心身を整える智慧は、私たち自身の幸福だけでなく、ご先祖様の供養という、世代を超えた大切な営みにも深く関わってきます。
多くの方が、ご先祖様のお墓や供養のあり方について、人生の大きな「節目」で深く考えることになります。それは、ご自身が50代を迎え「初老」を意識し始めた時、お子様が独立して家族の形が変わる時、あるいは、現在のお墓の維持が困難になった時など、様々でしょう。これらの「節目」は、ご先祖様への敬意を未来へと繋ぎながら、新しい時代に合った供養の形を模索する大切な機会を与えてくれます。
「永代供養」という選択は、まさに、この人生の「節目」を活かし、未来へと続く「安心」を築くための現代的な供養の形です。これまでの「墓じまい」に対する不安や、後継者に関する心配といった「執着」を手放し、寺院に永きにわたる供養を託すことは、一つの大きな「脱皮」と言えるでしょう。当寺の永代供養では、檀家制度を設けず、宗派や国籍を問わず故人様をお預かりし、住職が毎日欠かさず読経供養を行います。専門スタッフによる管理や清掃も行われるため、ご家族は物理的な負担から解放され、永きにわたり故人様が大切に供養されるという確かな「安心」を得ることができます。
この選択は、ご先祖様への変わらぬ敬意を示しながら、未来の世代に負担をかけず、心の平穏を贈る慈悲の行為です。人生の「節目」を賢く捉え、「永代供養」という形で未来への道を整えること。それが、あなたとあなたのご家族の人生に、深く豊かな「安心」と「運気」をもたらすことでしょう。

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