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お寺の役割って?

お寺の役割

お寺は、お葬式や法事、お墓のある所などいった死にまつわるイメージを多く持たれていることが多い気がします。もちろんそれも大切な事ですが、本来はそれだけではありません。

生きているからこそ訪れる死。生の対局は死ではなく、人がこの世に生まれ、生きていくからこそ死があるのです。お釈迦様の教えに触れてもらうことで、良いことも悪いこともある人生の中で、苦しみや悩みから解放され、少しでも生きやすくなるためのヒントがある場所でもあります。

そういった教えを広める所がお寺なのです。


お寺は本来、地域における教育や福祉、文化の拠点としての役割をになっていたいわばコミュニティーでした。寺子屋であり役場、地域の人と社会をつなぐ場所、社会的に困っている人に手を差し伸べる場所、人の心や命に寄り添う場所でした。様々な人が集い語り合い、学び、交流することのできる大変意義のある場所でした。


昔は、お寺が今の学校の役割も担っていました。江戸時代に生まれた檀家制度(だんかせいど)と呼ばれる仕組みによって、お寺は行政機関の権限も担うようになり、地域住民との生活は強く結びつくようになりました。

檀家制度とは?

檀家が、特定の寺院に所属して、お葬式や供養などの一切をその寺院に任せる代わりに、お布施として経済支援を行うことが檀家制度の仕組みです。

檀家を持つ「回向寺」と檀家を持たない「祈祷寺」の二つの寺院が生まれました。檀家制度は他の仏教国にはない、日本独特のシステムです。これまで日本のお寺は、檀家制度によって支えられてきましたが、檀家制度そのものがなくなってきているお寺もたくさんあります。

昌楽寺が目指すお寺の役割

宗教離れや、檀家制度の崩壊が叫ばれる中でも、お寺は仏様の心を通して自身の生き方を考えていただく場所、また地域のコミュニケーションの場としての役割は変わらないと考えます。


昌楽寺では、お寺の敷居を低くし、開かれたお寺にしたいと考えています。そのためには、イベントを開催し、お寺にきてもらうきっかけをまずは作り、その中でお寺を身近な存在として感じていただけたらと思っています。

また、美容寺としてもたくさんの方に来ていただけたらと思います。お寺の中の美容室と聞くと、びっくりされる方もいらっしゃいますが、私は現役の美容師でもあるので、髪の毛を美しくすることもまた使命だと感じています。

髪が綺麗になると気分も明るくなって、まさに外見だけでなく内面の美しさも引き出されると思うのです。

お寺がきっかけではなく、最初にサロンに足を運んでいただいた方にも、お寺という神聖な場所の中で、今までとは違った美容室として新しい体験をしていただければと思います。

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